仮想通貨と株はどっちが儲かる?違いをわかりやすく解説

仮想通貨と株はどっちが儲かる?

仮想通貨と株式投資は「投資」というジャンルでは同じですが、成り立ちや目的に違いがあります。

2017年にビットコインが急騰したことで、日本でも仮想通貨へ投資する人が増えました。

NRIの調査によれば日本の仮想通貨保有者率は1.7%程度と、まだまだ一般的な投資とは言えない中でも仮想通貨保有人口は増えてきています。
出典:https://www.nri.com/jp/

日本国内の仮想通貨取引所の増加や、金融緩和によるビットコインの高騰を踏まえると早い段階で仮想通貨への理解を持っておくことで「先行者利益」を得る事もできます。

仮想通貨と株の違いを理解し、それぞれのメリット・デメリットを上手に使っていけるよう解説していきます。

目次

仮想通貨と株はどっちがおすすめ?

仮想通貨と株はどっちがいい?

仮想通貨と株のどっちがおすすめか、それは「どちらも」が正解になります。

両方がおすすめな理由は

投資先を分散することで、リスクを抑えながら投資していくことができる。

分散投資は大きなカテゴリーで考えるとわかりやすいです。

  • 国債
  • 不動産
  • 仮想通貨

1つに集中して投資した場合、急落すると一気に投資資産を減らすことになります。

「卵を一つのかごに盛るな」という投資の格言でがあります。

1つのかごにだけではなく、複数のかごに盛ることで全てを割るリスクを減らせるという意味。

仮想通貨と株は性質の異なる投資ですが、共通して言えることは「ギャンブル」はしないということ。

投資は一攫千金を狙う手段として考える人もいると思います。

ですが、銀行の低金利預金に預けておくなら「お金に働いてもらおう」という考え方で向き合っていきましょう。

株式投資とは?

株式投資

企業が株式を発行し、資金を集めます。

集めた資金は企業の商品開発やサービスに充てられ、より良い物へと変化していきます。

上場株式はどこで買える?

一般投資家が上場株式を購入をするときは、証券会社を通じて株式の購入を行います。

企業が証券取引所へ上場するには、様々な条件をクリアする必要があります。

株式を購入した一般投資家は「議決権」を持つことができます。

株主総会は多数決によって「取締役の人事」や「今後の運営」が決まります。

多数決で決まるため、より多くの株を保有する個人の影響力が大きいのが特徴です。

仮想通貨とは?

ビットコイン

仮想通貨は2008年10月にサトシ・ナカモトと呼ばれる人物がインターネットに論文を公開したことがキッカケで「ビットコイン」が誕生しました。

ビットコインはデジタル通貨であり、仮想通貨の元祖と呼べる存在です。

ビットコインは法定通貨と違い、中央管理者が存在しません。

銀行やクレジットカード会社は運営する会社が明確に存在し中央集権型と呼ばれます。

ビットコインには中央集権管理者が存在しないため、中央管理者の一方的な運営変更などがありません。

どうして取引ができるの?

ビットコインがなぜ中央管理者がいないのに取引ができるのか?

ビットコインは分散型台帳を使い、ネットワーク参加者が取引を記録し共有します。

ネットワーク参加者が同じ台帳を共有することで取引の透明性が上がり、改ざんなどの不正行為を防止します。

ビットコインは中央管理者が存在しないため、個人の思惑や国家がコントロールすることができないのが最大の魅力と言えるでしょう。

仮想通貨と株の違い

仮想通貨と株の違いを詳しく見ていきましょう。

仮想通貨と株の違いのポイント
  • 仮想通貨と株は歴史の長さが違う
  • 仮想通貨と株は価格変動の違い
  • 仮想通貨と株の違いは取引できる時間帯
  • 仮想通貨と株の違いは管理方法
  • 仮想通貨と株は購入する金額の違い
  • 仮想通貨と株の違いはインカムゲイン
  • 仮想通貨と株のレバレッジの違い

初めて聞く言葉もあると思いますが、ゆっくり覚えていきましょう。

仮想通貨と株は歴史の長さが違う

仮想通貨と株の違いに「歴史の長さ」があります。

株式投資は約400年の歴史ある投資方法で、仮想通貨は2008年にビットコインが誕生したのが起源になります。

2008年にビットコインが誕生し、2010年に初めて通貨として価値を持ちました。

2010年5月22日にピザ2枚をビットコインで支払ったのが始まりです。

ビットコインはまだ12年ほどの歴史ですが、世界中の投資家から注目されています。

2022年時点で世界中の仮想通貨投資人口は4.2%と低く、将来性があり今後の取引量も増えていく可能性が高いでしょう。
※出典:https://triple-a.io/crypto-ownership-data

市場の時価総額にも大きな違いがあります。

市場時価総額
世界の株式市場90兆ドル
世界の仮想通貨1.2兆ドル

 

流入している金額に大きな違いがありますが、大手ファンドや銀行から仮想通貨へ資金が入り始めています。

今後さらに大きな流れが仮想通貨業界にやってくる可能性があるでしょう。

仮想通貨と株は価格変動の違い

仮想通貨と株の違いに「価格変動」があります。

抑えておきたいのは「株=価格変動」が小さいわけではないということ。

日本の株式市場は、ストップ高・ストップ安があります。

ストップ高・ストップ安は株価に応じて値幅制限があり、一気に株価が0円になりません。

急落しストップ安になると、当日はそれ以上価格が下がりません。

翌日は前日の終値に応じた値幅制限となり、再度ストップ安になることがあります。

1日様子を見て、翌朝に売りを入れることで損失を限定する方法も取れるのが株式投資のメリットと言えます。

仮想通貨は指値を使おう

仮想通貨はストップ高・ストップ安が無いため、1夜にして99%の下落もあり得ます。

損失については、損切りラインを決めておき「指値」を入れておくと限定的な損で抑えられます。
※指値とは指定した価格で注文を出すこと

ストップ高が無いという事は、上昇時も制限無く上がります。

急騰していると、「買いが買いを呼ぶ」ことで価格が跳ね上がります。

仮想通貨は価格変動(ボラティリティ)が大きいことがメリットでもありデメリットということです。

デメリットは指値を入れておくことで解決できるので安心して取引ができます。

仮想通貨と株の違いは取引できる時間帯

仮想通貨と株は取引時間が違います。

国内株式市場取引時間

市場曜日時間
東京証券取引所平日9時~15時
米国株式市場(日本時間)平日23時半~6時(夏時間22時半~5時)

株式市場は基本的に平日のみの取引で、時間も限定されてしまいます。

仮想通貨はいつでも取引できます。

仮想通貨はビットコインやイーサリアムなど、24時間365日いつでも取引できるのが魅力です。

スマホアプリを入れておくと「いつでも・どこでも」仮想通貨の取引ができるようになります。

平日の昼間は仕事や家事で忙しいといった場合、仮想通貨は夕方から落ち着いて取引することも可能です。

仮想通貨と株の違いは管理方法

仮想通貨と株の違いは管理方法にあります。

株式は2004年6月に「株券電子化」となり、購入した証券は証券会社で管理されています。

仮想通貨の保管は、取引所又は自身のウォレットになります。

多くの人はビットコインを購入したら、そのまま取引所に置いています。

コインチェックやbitFlyerは強固なセキュリティや2段階認証設定が可能なため、不正流出の可能性は低いですが「リスク」はあります。

ビットコインやその他の仮想通貨を更に安全に保管するには、ハードウェアウォレットがおすすめです。

ハードウェアウォレットはインターネットから遮断された環境で仮想通貨を管理するため、誤操作しない限り安全に保管することができます。

仮想通貨と株は購入する金額が違う

仮想通貨と株は投資金額の違いがあります。

仮想通貨は取引所によって「1円」から投資することができます。

株式投資は1単元=100株という単位で購入します。

そのため数十万円を用意しないと購入出来ない場合が多いです。

人気株の購入価格を見てみましょう。

銘柄株価購入金額
任天堂5,959円595,900円
ソニーグループ11,600円1,160,000円
※2022年11月25日の株価

個別株の投資を始める場合は大きな金額を用意する必要があります。

その反面、仮想通貨投資は少額から始めることができます。

仮想通貨と株式のどっちがお試しで始められるかと言うと、仮想通貨投資になるでしょう。

仮想通貨と株の違いはインカムゲイン

仮想通貨と株の違いで大きいのは「インカムゲイン」です。

株式投資のメリット

  • インカムゲイン
    • 保有中に受け取れる利息・配当や株主優待
  • キャピタルゲイン
    • 売買することで得られる利益

全ての株式にインカムゲインが存在するわけではなく、配当や優待を設定している株のみとなるので購入の際は銘柄の確認をしておきましょう。

仮想通貨はインカムゲインがない

仮想通貨にはインカムゲインがありません。

投資の基本である「安い時に買い、高く売る」がメインとなります。

仮想通貨=キャピタルゲインと考えてもいいでしょう。

仮想通貨にはインカムゲインがありませんが、ステーキングや貸暗号資産などで高い利回りを得ることもできます。

国内取引所の貸暗号資産は最大年率5%などで提供されています。

DEFIを利用すれば利率100%を超えるものもあり、ビットコインやアルトコインを保有する際は抑えておきたいポイントです。

仮想通貨と株のレバレッジの違い

仮想通貨と株式投資ではレバレッジの倍率に違いがあります。

レバレッジとは?

レバレッジは「てこの原理」という意味で、自己資金(証拠金)以上の取引を可能とするもの。

株式の信用取引におけるレバレッジは約3.3倍に設定されています。

任天堂株を信用取引で買う際の証拠金はいくら必要でしょうか。

銘柄株価購入金額
任天堂5,959円595,900円
※2022年11月25日の株価

レバレッジを3.3倍かけられるので必要証拠金は約20万円となり、少ない金額で1単元購入することができます。

国内仮想通貨取引所のレバレッジは2倍

国内では仮想通貨FXや先物取引で2倍のレバレッジ設定がされています。

世界最大の取引所、「Binance」は最大レバレッジ20倍で取引することが出来るのでより小資金でトレードができます。

レバレッジをかけることで自己資金以上の取引を行うため利益も大きい反面、損失も同様に大きくなります。

取引に慣れるまでは「現物取引」に集中するのがおすすめです。

仮想通貨と株はどっちが初心者に向いている?

結論から言うと、仕事や家事で日中は時間が取れない人は仮想通貨投資が向いています。

仮想通貨投資が向いている人

  • 平日や日中は時間が取れない
  • 少額から投資を始めたい
  • 銀行引落しでつみたてをしたい

仮想通貨の価格変動(ボラティリティ)が激しい一面もあるため、ハイリスク・ハイリターンになることもあります。

リスクを最小限に抑えるためにも、指値注文や余剰資金での投資は徹底して守りましょう。

株式投資が向いている場合の特徴として「決算書」を読むことが出来る人です。

上場株式は1年を4期に分けて決算を発表します。

3ヶ月に1回の決算内容を読み取ることで、投資企業の当期を予測することが可能です。

株式投資が向いている人

  • 決算書を読み取ることができる
  • 投資資金で数千万円・数億円用意できる
  • 所得税・住民税の軽減をしたい

投資資金を潤沢に用意できる場合は、配当金や株主優待で日本人の平均年収ほど受取れることがあります。

所得税・住民税の軽減を考えている人はiDeCoもおすすめです。

iDeCoは全額所得控除になり所得税と住民税の軽減になり、60歳から積み立てた金額を受取ることができる投資です。

60歳まで引き出すことが原則できない点には注意しましょう。

仮想通貨と株はどっちが少額投資向き?

仮想通貨は取引所によって1円から始めることができます。

株式投資は1単元からとなり、殆どの上場株式が1単元=100株です。

安い株価のものでも数万円~数十万円の資金を用意する必要があります。

最近では1株から購入できる証券会社も増えてきましたが、取り扱い銘柄数が少ないのがデメリットです。

仮想通貨は1円から始めることができるため、全く投資をしたことが無い人や少額でコツコツ続けたい人にはおすすめです。

まとめ

仮想通貨と株はどっちが儲かるか、違いについて解説してきました。

仮想通貨と株のどちらも、メリット・デメリットがあるので上手に使い分けをするのがおすすめです。

1つの物に対して集中して投資するのではなく、リスクを最小限に抑え分散投資をすることが安全投資に欠かせない考え方です。

仮想通貨と株式投資のどちらも「余剰資金」で行い、生活に支障が出ないよう資金コントロールをしていきましょう。

仮想通貨と株の違いを理解し、自分のスタイルを作っていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次